2012年5月1日火曜日

弱酸と弱塩基の塩

弱酸と弱塩基の塩

CH3COONH4→CH3COO-+NH4+ ←ほぼ完全に電離します。

生じるCH3COO-とNH4+は加水分解され

NH4+→←NH3+H+

CH3COO-+H2O→←CH3COOH+OH-

となり、ここでは水の電離で

H2O→←H++OH-となるみたいですが

なぜここでは水の電離も考慮されるのでしょうか?







加水分解を考えるからだね。







NH4^+の加水分解について

Kh=[H^+][NH3]/[NH4^+]=Kw/Kb=5*10^(-10)



CH3COO^-の加水分解について

Kh=[OH^-][CH3COOH]/[CH3COO^-]=Kw/Ka=5*10^(-10)



また、NH4^+ + CH3COO^- ⇔ NH3 + CH3COOH ;K=Kw/(KaKb)=2.5*10^(-5)





Kの値から最も右に進み易い反応は最後故

[NH4^+]≒[CH3COO^-]、[NH3]≒[CH3COOH] と見做せるから、2式を乗じてよ~く見ると、



([H^+][NH3]/[NH4^+])*([H^+][CH3COO^-]/[CH3COOH])≒[H^+]^2=KwKa/Kb



∴ [H^+]≒√(KwKa/Kb)、pH≒7

(※ 塩の濃度が小さくない場合)








NH4の電離がそもそも省略されていて、

NH3+H2O→←NH4+ +OH-

となっているので、水の電離も考慮されるのが普通なんです。

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