弱酸と弱塩基の塩
CH3COONH4→CH3COO-+NH4+ ←ほぼ完全に電離します。
生じるCH3COO-とNH4+は加水分解され
NH4+→←NH3+H+
CH3COO-+H2O→←CH3COOH+OH-
となり、ここでは水の電離で
H2O→←H++OH-となるみたいですが
なぜここでは水の電離も考慮されるのでしょうか?
加水分解を考えるからだね。
NH4^+の加水分解について
Kh=[H^+][NH3]/[NH4^+]=Kw/Kb=5*10^(-10)
CH3COO^-の加水分解について
Kh=[OH^-][CH3COOH]/[CH3COO^-]=Kw/Ka=5*10^(-10)
また、NH4^+ + CH3COO^- ⇔ NH3 + CH3COOH ;K=Kw/(KaKb)=2.5*10^(-5)
Kの値から最も右に進み易い反応は最後故
[NH4^+]≒[CH3COO^-]、[NH3]≒[CH3COOH] と見做せるから、2式を乗じてよ~く見ると、
([H^+][NH3]/[NH4^+])*([H^+][CH3COO^-]/[CH3COOH])≒[H^+]^2=KwKa/Kb
∴ [H^+]≒√(KwKa/Kb)、pH≒7
(※ 塩の濃度が小さくない場合)
NH4の電離がそもそも省略されていて、
NH3+H2O→←NH4+ +OH-
となっているので、水の電離も考慮されるのが普通なんです。
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